面接って苦手…
どんなことを聞かれるんだろう…
病院薬剤師の就職試験では面接の対策が重要になります。
この記事では病院薬剤師歴10年の私が、面接でよく聞かれる内容や、考えるべきポイントを解説します。
この記事を読んで希望の就職ができる様にがんばってください。
・病院で働きたい薬剤師さん
・面接官が何を考えているか知りたい人
結論から言うと面接に必要な対策は事前の情報収集になります。
では面接する人はどのような視点を見ているのか、病院で働いている薬剤師の視点で解説します。
面接で聞かれる内容は毎年よく似ている
病院で10年勤めていると新人採用の試験の話はよく耳にするのですが、毎年面接内容で聞かれることはよく似ています。
- 志望動機
- 目指す薬剤師像
- 学生時代にがんばったこと
- 最近のニュース
こういった内容が多いように感じます。
その場で答えられそうな質問の様に感じますが、事前の情報収集といった準備が重要になります。
一緒に働きたいと思う新人さんの特徴の記事でも紹介しましたが、
- 考える力
- 行動力
- コミュニケーション能力
採用者は、上記のような新人さんを採用したいと思っています。
では面接ではどのような視点で上記の点を見ているのでしょうか。
- 面接官は情報を集める行動力
- 情報をもとに考える力
- 考えを伝えるコミュニケーション能力
を見ています。
下記で詳しく説明していきます。
志望動機・目指す薬剤師像は必ず聞かれる質問
志望動機や目指す薬剤師像を聞く理由は、なぜ自分たちの病院を選んだのか、なぜその薬剤師像を目指すのかがしっかり考えているかを見るためです。
志望動機とはつまり病院の魅力ややりがいを聞いています。
病院の魅力について考えた際にどこまで深く考えているのかと、どのような行動を起こして病院の魅力を調べたかが重要になります。
またその過程で目指す薬剤師像のイメージを行い、病院できることとのギャップが無いことを確認する必要があります。
- 比較となる病院との違い
- その病院でできること
- 病院薬剤師の業務
- 今後の病院薬剤師に求められること
- これから取り組みたいこと
そのため上記のような内容を事前に調べておく必要があります。
実はこれは病院就職を目指すにあたって最初に考えておくことと一緒になります。
そのために
- 病院見学
- 合同病院説明会
- 近年の薬剤師の状況
これらの情報をしっかりと集めて考えていることが伝わると、面接官はよく考えている、行動力があると感じるようになります。
⇒ 病院薬剤師が考える 病院見学の際に必ず聞くべき 5つのこと
学生時代にがんばったこと ← コミュニケーション能力を見られている
この質問はよく挙がりますが、特にどの内容がおすすめなどがあるわけではなく、アルバイト経験、サークル活動、ボランティア活動など、話しやすい内容で考えてよいと思います。強いて挙げるのであれば、できれば複数人が関わる話のほうがよいと感じます。
病院就職にあたってこのような内容を聞く目的はコミュニケーション能力の確認です。
質問に対して、しっかり答えを返せるか、自分の伝えたい内容を相手に伝えることができるか、極端に言えば言葉のキャッチボールができるかを見極めています。
病院薬剤師は同僚だけではなく医師や看護師、コメディカルといった多職種、患者さんとコミュニケーションをとることが必須です。
病院で起きるインシデント・アクシデントの原因はコミュニケーション不足による事例が数多くあります。
そのため、自分の考えを相手に伝えることができるかを面接官は重要視します。
最近のニュース
薬剤師に限らず、医療の現場では最新の情報がとても重要です。
最新の情報とは治療に関する情報だけではありません。
薬剤師であれば、
- 新薬に関する情報
- ジェネリックに関する情報
- 緊急安全性情報や薬剤の出荷調整
- 診療報酬の改定
など様々な情報を日々集めておく必要があります。
また、患者さんや他のスタッフと話す際にも最低限医療に関する時事ニュース(今であればコロナに関するニュース)などを知らないこともコミュニケーションをとるうえで問題となります。
そのため情報に対する感度は常に高くもっていなければいけません。
最近のニュースを聞かれた際には、
医療系のニュースや診療報酬の改定などに絡めてそれに対する自分の考えを話すとベターかと思います。
⇒ 薬剤師の就職試験対策 診療報酬改定から薬剤師の将来を考える
何か聞きたいことはありますか?逆質問されたら?
最後に何か聞きたいことはありますかと聞かれることがあります。
逆質問は自己PRのチャンスではありますが、注意も必要です。
- 研修について
- 配属について
- 福利厚生について
研修について
研修について聞くことは学ぶ意欲があるので良いアピールです。
しかし、受け身な姿勢の学び方は逆効果になります。
自分が学びたい分野があることや、研修が無いときは自己研鑽するつもりであることを伝えられると良いです。
配属について
配属については気になるところだと思います。
学びたい分野があることは好印象ですが、配属は希望通りにならないこともあります。
希望でない配属先になった場合どうしますか?と聞かれても困らないようにしましょう。
福利厚生について
福利厚生はあえて逆質問で聞く必要はなく、可能であれば病院見学で聞けるとよいです。
しかし、育休・産休などの福利厚生は病院で長く働きたいことのアピールにもなります。
上手に長く働きたいことを伝えられるとプラスの印象になります。
まとめ
面接官は考える力・行動力・コミュニケーション能力を見るために様々な質問をしてきます。
コミュニケーション能力に関してはすぐに鍛えることは難しいと思います。
しかし病院や薬剤師、医療に関する情報収集はしっかり準備すれば誰でも行えます。
面接に対して準備するべきことは
情報収集と集めた情報に対して自分の考えをまとめるになります。
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