この記事は病院へ就職したい、興味があるけど、どんな準備から始めたらいいんだろうと悩んでいる薬学生へ向けての、病院に10年勤めて採用にも関係している自分の考えです。
まず病院薬剤師への就職活動のやり方ですが、
流れとしては、
- 病院薬剤師の仕事内容(業界研究)
- 自分がなりたい薬剤師像(志望動機)
この2点の明確化
次に、条件に合った病院探し
最後に、就職試験、面接対策となります。
この記事では最初の業界研究と志望動機の考え方・調べ方について紹介します。
業界研究と志望動機
病院就職を始めるに当たってまずは、病院薬剤師のことをよく調べましょう。具体的には
- 病院薬剤師の魅力
- 仕事内容
- 調剤薬局との違い
これらのことを詳細に調べることが大事です。
これらのことをまとめて調べるには、就活サイトなどに登録して情報を集めることが有用です。就活をするのであれば、病院希望でもぜひ登録をしておきましょう。
まず病院薬剤師の魅力ですが、これは就職してからのモチベーションにもつながるので挙げれるだけ挙げておきましょう。このサイトでも病院薬剤師の魅力という記事で例を挙げています。
仕事内容についてですが、魅力が理想なら仕事内容は現実となります。この違いをよく考えてから就職をしないと仮に病院薬剤師になることができても、すぐに挫折してしまいます。
仕事内容についての実際を調べるのであれば、
- 病院見学
- OB・OGへの質問
- 就活サイト
が有効になります。このサイトでも病院薬剤師の仕事内容は詳しく記事にしていきますので参考にしてください。別の記事で紹介した病院見学の際に必ず聞くべき内容5つのことも是非参考にしてください。
調剤薬局との違いを明確にすることもとても重要です。病院薬剤師と調剤薬局薬剤師ではそもそもの仕事内容が異なります。その点をしっかり認識しておかなければ、面接時や実際に就職した際にずれを感じることになります。
例えば患者さんへの服薬指導を一番の魅力としている場合、調剤薬局の方が服薬指導にかける時間は多くあります。
病院では入院してきた患者さんを対象に退院できるまで服薬指導を行います。病院での服薬指導の目的は、治療中の副作用の説明、治療の目的を理解してもらうこと、退院してからもアドヒアランスが保てることを目的として指導しています。退院が目標となるため一人の患者さんに対して関わる期間は短い場合がほとんどです。また退院後の経過は追えないため、退院後の服薬状況がどのようになっているかはわかりません。
- 退院が目標
- 患者さんに関わる期間は短い場合が多い
調剤薬局では、病院から診察を受けてきた患者さんに対して服薬指導を行います。病院同様副作用の確認やアドヒアランスの確認を行います。調剤薬局ではかかりつけ薬局制度などが設立され、慢性疾患を持っている患者さんが一定期間毎にやってきます。一人の患者さんに対して長い期間関わり、必要な治療が継続できる様に、その患者さんの経過を追いながら服薬指導を行います。
- 必要な治療の継続が目標
- 一人の患者さんに関わる期間は長い場合が多い
病院と調剤薬局の違いを明確にすることで、自分が本当に病院薬剤師になりたいのか、意外と調剤薬局の方が向いているかもなど志望動機の確認につながります。
まとめ
上記のようなことを調べていくと、自分がなりたい薬剤師像が見えてくると思います。その薬剤師像こそが志望動機になると考えます。自分の成りたい薬剤師像が見えてきたら、実際にその薬剤師像を叶えるためには向いている病院の採用情報などを集めてみましょう。
このサイトでも病院の探し方などを記事にしているので参考にしてください。
病院就職の流れについてはこちらも参考にしてください。
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