薬学部のGPAは重要?病院薬剤師に成績は重要ではない

病院就活

【景品表示法に基づく表記】
本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。

病院薬剤師になりたいけど成績が悪くて…

薬学生の中には、病院薬剤師になるのは成績上位の人、活躍するのは成績優秀な人と考える人もいます。

この記事では、そんな悩みに病院薬剤師歴10年の自分が答えます。

この記事の内容
・病院薬剤師に成績は重要でない?
 ・薬剤師国家試験に合格している時点で最低限の知識はある
 ・成績上位者の中には受動的な人もいる
 ・病院薬剤師に必要なことは行動力とその原動力となる思いや興味

結論から言うと成績は重要ではないと言えます。

成績を理由に病院薬剤師をあきらめようとしている人は、この記事を参考にしてください。

病院薬剤師に成績(GPA)は重要ではない?

薬学部での成績は病院で働いたときに重要なのでしょうか?

自分は病院薬剤師で活躍するのに、薬学部での成績は関係ないと考えています。

理由としては

  • 薬剤師国家試験に合格すれば最低限の知識はある
  • 成績上位者の中には受動的な人もいる
  • 病院薬剤師に必要なことは行動力とその原動力となる思いや興味

病院薬剤師には上記のような点が挙げられます。

成績が良くないという点で病院薬剤師への就職を悩んでいる場合、自分は気にする必要が無いと思っています。

薬剤師国家試験に合格すれば最低限の知識はある

薬剤師の国家試験に合格している時点で最低限の知識は担保されています。

成績とは大学での生活を表す指標と考えています。
そのため成績優秀な人は真面目な印象を受けますが、そのことと病院薬剤師の実務は直結しないと考える人がほとんどです。

薬学部で得た知識は病院薬剤師として働くためにとても重要です。
しかし、実務に活かすためにはそれだけでは足りません。
臨床の現場を経験し、臨床で得た知識と薬学部で学んだ知識を繋げることで初めて実務に活かすことができます。

そのため就職してからのスタートラインは成績上位者も国家試験ギリギリ合格の人もほとんど一緒です。

新人の頃、臨床の現場で重要視されるのは薬学部では教わらない臨床現場での経験を身に着けることになります。

そのため新人の病院薬剤師には学業の成績ではなく臨床現場で働く姿勢のほうが求められています。

成績上位者の中には受動的な人もいる

成績上位者の中には自分から進んで勉強して知識や経験を増やそうとするのではなく、授業を受けて与えられたことをコツコツと積み重ねる受動的なタイプの人もいます。

先にも話した通り、新人の頃まず必要とされることは臨床の現場での経験を吸収することにあります。
そのためには必要なことは何かを考え、自ら教わり学ぶ能動的な姿勢が重要となります。

臨床現場は忙しいことも多く、常に誰かに教えてもらえる環境ではありません。
新人の頃は常に先輩など他のスタッフがどのように動いているのかを自ら考えながら仕事のやり方を覚える必要があります。
受動的な成績上位者はこのようなところで躓く場合が多いです。

また薬剤師としての知識も業務として必要とされる知識以外は、基本的には自分で勉強するしかありません。
多くの病院薬剤師は自ら勉強会や学会に行ったり、書籍を購入して自己研鑽をしています。

このように能動的に動ける人を病院は求めています。

病院薬剤師に必要なことは行動力とその原動力となる思いや興味

病院薬剤師に向いているタイプの人として行動力のある人がよく挙げられます。ではその行動力はどこから来るのでしょうか?

病院薬剤師の行動力の原動力となるのは

  • 患者さんの助けになりたいという思い
  • 医療に対する興味

このような思いや興味を持った人だと思います。

患者さんの助けになりたい ⇒ より良い医療を提供するために勉強する ⇒ 得た知識を患者さんの為に活かす

最新の医療についてもっと知りたい ⇒ 最新の医療について勉強する ⇒ 得た知識を患者さんの為に活かす

病院薬剤師の中には地位やお金のために日々の業務や学会発表に取り組む人もいますが、個人的には最終的に患者さんへ還元されればそれでもよいと思っています。

大事なことは勉強したり情報収集を自ら行えることであり、そのためには思いや興味を持っていることだと思います。
たとえ薬学部での成績が上位でも医療の現場は日進月歩のため、自己研鑽を行わなければすぐに取り残されてしまいます。

患者さんの助けになりたいという思いや医療への興味を教えることは難しいため、そのような思いを持っているか、そしてそれを行動に移しているかが、成績より重要なことになります。

自分が病院薬剤師に向いているかは自己分析も参考にしてください。

病院薬剤師に向いている人はどんな人?マインドマップを用いた自己分析のやり方を解説

就職試験時に成績(GPA)が考慮される場合

基本的に薬剤師になってからは成績(GPA)は気にしなくてもよいと思います。

しかし就職試験では考慮される場合があります。

GPAとは

GPAとはGrade Point Averageの略で大学での成績を簡略化して数値にしたものです。

GPAは大学毎の授業の難易度などで差が出てしまうため、一律に比べることは難しいです。

成績(GPA)が考慮される場合

成績が考慮される場合には次のことが挙げられます。

  • 卒業試験や国家試験合格が危ない
  • 採用で悩んだ場合

卒業試験や国家試験合格が危ない

病院の採用側が一番避けたいこととして、就職できない人の採用が挙げられます。

薬剤師の場合、卒業試験や国家試験の合格が就職に必須のため、成績から合格が危ないと判断されると不採用になることもあります。

採用で悩んだ場合

採用時に誰を採用するかで悩んだ場合成績をみることもあります。

基本的には人間性や熱意を重視して採用しますが、どうしても悩んだ場合に成績で判断することもあります。

まとめ

病院薬剤師になるのに成績はそんなに重要ではありません。

成績より大事なことは

  • 知識や働き方を自ら身につけようとする姿勢
  • 行動の原動力となる患者さんへの思いや医療に対する興味

これらがあれば、臨床の現場で必要な知識は就職してからでも身につけることができます。

就職試験では成績を考慮することもありますが、重要なことは人間性や熱意になります。

成績に自身がないからといって病院薬剤師をあきらめる必要はありません。

病院への就職に興味を持ったらこちらの記事も参考にしてください。

⇒ 病院薬剤師歴10年の薬剤師が考える 病院への就職活動の始め方

コメント

タイトルとURLをコピーしました