薬剤師になった、もっといろいろなことが知りたい!
でも参考書は色々ありすぎて、どれがいいんだろう?
今回の記事では、こんな悩みに答えます。
私は病院薬剤師歴10年で今も現役の病院薬剤師です。
そんな私が領域別で新人さんにおすすめの本を紹介します。
・抗がん剤
・漢方薬
・注射薬
今回は導入として読みやすい本を選んでいます。
この分野が苦手とか、興味あるけど難しそうって人に向いています。
・幅広く網羅されているか
・実用性
薬剤師として基本的な知識を身につけるのに役立つ本を選んでみました。
自分が実際に読んだ本からのおすすめになりますが、ご了承ください。
新人薬剤師さんの勉強方法についてはこちらの記事も参考にしてください。
⇒ 【新人薬剤師 必見】病院薬剤師の勉強方法 調剤薬局でも使えます
抗生剤の基本は使い分け
新人さんが抗生剤の勉強をしようと思った時に知りたい事って下記の内容かと思います。
- 系統毎の違い
- 同系統薬の使い分け
- 主要感染菌への抗菌スペクトル比較
- 注射薬、内服薬の特徴
そんな時はこちらのもう迷わない!抗菌薬Naviがおすすめです。
新人さんが悩む内容の多くはこの一冊で網羅されています。
これを読み込めば、病棟でもセントラルでも大体の対応は可能。
私は今でも復習したいときは読み返しています。
抗がん剤はまず治療全体を勉強
抗がん剤を最初に勉強する時は薬がみえるvol.3をおすすめします。
抗がん剤専門の参考書の方がいいのでは?と思う方もいると思いますが、最初はこちらで問題ありません。
抗がん剤には様々な知識が必要になりますが、これ一つで基本の内容が網羅されています。
- 抗がん剤の薬理作用
- がん治療の考え方
- がん種毎の治療方針
- 代表的レジメン
- 主な副作用と支持療法
この本一つで抗がん剤治療に関する基本的な知識が身につきます。
抗がん剤の薬理作用はもちろんのこと、がん治療における抗がん剤の使い方、がん種毎の違いなど、抗がん剤だけではなくがん治療全体について学べます。
図解や表も多く見やすくできているため、導入しやすい内容となっています。
レジメン選択の方法や、エビデンスについてなど個々のがんについてもっと深く知りたくなったら、次のステップとして各種専門書やガイドラインを参考にするとよいです。
2022年2月25日に病気がみえるシリーズからがんに特化したがんがみえるが発売されました。
こちらもおすすめになりますので、検討してみてください。
⇒ こんな人におすすめ!がんがみえるを使ってみた病院薬剤師の感想
漢方薬はよく使うところから覚えよう
漢方薬って興味はあるけど、どこから勉強していいかわかりにくいですよね。
しかも似たような名前ばっかりで覚えにくい…
そんな漢方薬初心者におすすめするのは漢方薬キャラクター図鑑です。
代表的な漢方薬29種類について漢方薬の特徴に合わせたキャラクターが描かれています。
特徴を捉えているので見た目から
- 使う症状
- 向いている人
- 似ている漢方薬
などの漢方薬で知りたいことが覚えられます。
かわいい見た目なので、ちょっとしたすきま時間など息抜きに読むことができます。
注射薬の配合変化は病院では必須の知識
注射薬の勉強って学生の時にはあまりやらなくて、就職してから始めることも多いです。
中でも配合変化って苦手な人が多いように思います。
そんな人にはこちらの根拠からよくわかる 注射薬・輸液の配合変化がおすすめです。
こちらの本は下記の様な配合変化に特化した内容になっています。
- 配合変化の考え方
- 配合変化の実例
- 回避方法
配合変化の理由などを理解することは、注射薬の監査だけでなく、病棟での点滴ルートの相談など院内で幅広く活用できます。
番外編 アンサングシンデレラ
病院薬剤師を題材にした漫画です。私の周りでも読んでいる薬剤師は結構います。
今度9巻が出るみたいですね。
結構考えさせられる内容が多いです。
勉強に疲れたときは漫画で息抜きもいいと思います。
アンサングシンデレラ(ゼノンコミックス) 8巻セットまとめ
今回は新人薬剤師さんにまず読んでほしい本を紹介しました。
・幅広く網羅されているか
・実用性
読みたい本に悩んでいる人は是非参考にしてください。
今回の本は基本的な内容になるため、面白いと思ったらその分野の違う本も読んでみてください。
苦手な方も今回紹介の本を読むと実務でとても役立ちます。
新人さんには薬や病態のことの他に、医療情報やニュースなども大切です。
薬剤師に必要な情報収集の方法はこちらの記事でまとめているので参考にしてください。
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