電子版の治療薬マニュアルや今日の治療薬、
内容とか使い勝手はどうなんだろう…
重いのは持ち歩きたくない。
使いやすければ便利なんだけど…
このように考えている人は多いのではないでしょうか?
私は病院薬剤師歴10年になりますが、最近では医療系アプリなども充実しており、医療の現場でも電子化が進んでいます。
この記事では病院薬剤師の視点から下記の内容の記事を書いています。
- 電子版のメリット
- 治療薬マニュアルと今日の治療薬の比較
結論から言うと、電子版を用いることで、業務や勉強の効率化ができます。
まだ電子版を利用していない人は参考にしてください。
注意:本記事は医書.jpの電子版を参考に記事を書いています。
電子版のメリットは持ち運びと検索機能
病棟に薬剤のマニュアル本を持ち歩くのは結構しんどいですよね。
ポケットに入るくらいならいいんですが。そんな時は電子版がおすすめです。
電子版を用いるメリットは主に下記の2点になります。
- 持ち運びの自由
- 検索ツールが便利
順に解説していきます。
解説前にですが、電子版を読む際にはアプリの導入が必要になります。
有名なアプリでは医書.jp(今日の治療薬、治療薬マニュアル)やM2PLUS(今日の治療薬)があるのですが、私は使い勝手が好みの医書.jpを利用しています。
そのため本記事の感想は医書.jpアプリからの感想になります。
基本的に治療薬マニュアルも今日の治療薬も、医書.jpの電子版は冊子の内容と大きく違いはありません。
記載情報は冊子の内容に準じており、図解などの付録も掲載されています。
冊子の治療薬マニュアルに電子版のライセンスも付録としてついていますが、ライセンスが切れると使えなくなってしまいます。
電子書籍として利用していきたいなら、買い切りの電子書籍版を購入がおすすめです。
M2PLUSはm3.comと提携しているため、m3.comの会員であれば書籍を安く購入できることがあります。
定期的にキャンペーンでのキャッシュバックなどもあるため、安く購入したい時はm3.comから購入検討するとよいです。
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持ち運びの自由
薬剤のマニュアル本はどれも分厚く持ち運びには向いていません。
電子版は内容はそのままでスマホ・タブレットで持ち歩けるため、移動が多い人には最適です。
またオフラインでも使用可能なため地下などの電波が悪い場所でも使用できます。
業務中は両手が空いていると便利
検索ツールが便利
電子版は薬剤の検索だけでなく、識別コードからの検索、病態からの薬剤の検索など検索ツールが充実しています。
カンファレンス中や当直中、問い合わせの際など、限られた時間で薬剤を調べる時は便利です。
目的の薬剤がある時は検索できると便利
これら電子版のメリットは治療薬マニュアルも今日の治療薬のどちらも備えています。
次の記事ではそれぞれの備えているツールについて説明します。
治療薬マニュアル
電子版治療薬マニュアルの主なツールとして下記が挙げられます。
- 書籍目次
- 治療薬
- QuickDrugs
の主なツールがあります。
書籍目次
目次別用途→薬剤系統→薬剤名のようにフォルダー別に集約されています。
そのため病態から薬剤を検索したい時に有効です。
例えば、下剤を探しているときは、下剤のフォルダーを展開すると
- 下剤(概要)
- 緩下剤
- 刺激性下剤
- その他の下剤
- 腸管洗浄剤
のように網羅されて出てくるため、使用したい薬剤の候補を挙げることが容易にできます。
また、薬剤の基本戦略として臨床での使い方が解説されているため知識を深めるのにも有効。
カンファレンスなどで医師へ提案する時や病態の勉強をする時に有効です。
治療薬
特定の薬剤を検索したいときにはこちらを使用します。
識別コード マークからも検索OKなので、持参薬鑑別などはこの機能が使えます。
条件検索を使用すれば、
- 薬品名
- 薬効分類
- 製薬会社
- 適応症
- 禁忌
- 副作用
などの条件を絞って検索することができ、検索結果は色付きで表示されます。
持参薬鑑別や薬剤の詳細を調べるのに便利な機能になります。
QuickDrugs
治療薬マニュアルの情報を簡略化。
病態から検索して使用頻度の高い薬剤を選ぶことができます。
薬剤の情報は
- 適応
- 用法
- 禁忌
- 選び方・使い方
- Evidence
の内容に絞ってあります。ここから詳細情報に飛ぶことも可能です。
治療薬マニュアルって、情報量が多すぎて…
でもこれなら、わかりやすい。
当直時などの忙しい時、カンファレンスなどにはこちらの使い方が便利になります。
今日の治療薬
電子版、今日の治療薬には次のツールが用意されています。
- 薬剤を調べる
- 解説を調べる
- 識別コード
- ブックマーク
- 併用禁忌
一つずつ解説していきます。
薬剤を調べる
目次別用途→薬剤系統→薬剤名で薬剤を検索できます。
下部消化管疾患治療薬(下剤など)で調べると
- 腸運動抑制薬(ロペミンなど)
- 収斂薬(タンニン酸アルブミンなど)
- 大腸刺激性下剤(センナなど)
- 浸透圧性下剤(酸化マグネシウムなど)
など止痢薬や下剤などが網羅されて検索できました。
薬理作用別のフォルダーとなっているため、病態から勉強をする時に便利です。
解説を調べる
薬剤が臨床でどのように使用されているかを考えるときに便利です。
薬剤の種類から関連した病態のガイドラインなどの解説に移ることができ、使用方法や目的などを勉強することができます。
薬剤がどのようなエビデンスをもって使用されているかを考えるときに便利です。
識別コード
マークやコードからの薬剤の検索が可能です。持参薬鑑別などに使用できます。
薬剤から同成分薬の薬価一覧画面へも飛ぶことができます。
マークやコードからの検索は電子版がとても便利
ブックマーク
フォルダーを分けて管理が可能。よく検索する薬剤ページを登録できる。
このような管理は本ではできないメリットなので、よく薬剤を調べる人にはおすすめです。
併用禁忌
登録薬剤から併用禁忌を調べるツール。
よく使用する薬剤を登録。選択した薬剤の併用禁忌を調べることが可能。
選択式なのでよく調べる薬剤を登録しておくと便利。
併用禁忌の確認は電子版ならではなのでこのツールはおすすめです。
まとめ
電子版では病棟、カンファレンス、電車の中など場所を選ばずに使用ができるため、ちょっと薬剤を調べたい時に使い勝手がよくなりました。
また検索ツールは優秀で目的の薬剤がある場合は調べることが容易となっています。
一方で、冊子版では一つ薬剤を調べると隣のページなどが目に入るため、付加情報が身につくメリットがあります。
そこで私は実務では電子版、勉強では本など使い分けるようにしています。
治療薬マニュアルの感想
電子版ではQuickDrugsが使いやすく感じました。
治療薬マニュアルは情報量は多いけど、多すぎて病棟などの実務では使いにくい印象がありました。
QuickDrugsでは簡潔にまとめてあり、実務で使用しやすくなっています。
情報量の多さを検索ツールでカバーしており、治療薬マニュアルは電子版と相性がいいと感じました。
今日の治療薬の感想
基本情報から解説などへのリンクがあり、巡回しやすくなっています。
併用禁忌のツールが電子版ではおすすめです。
気を付けなければならない薬剤を登録しておくことで併用禁忌の確認が素早くできます。
リンクが多く構成されており、巡回しやすくなっています。
まとめ
治療薬マニュアル、今日の治療薬ともに病態からの薬剤検索、薬剤検索、識別コード検索など実務に用いた際に便利に使用できるものでした。
どちらを使用するかは、好みで選んでも問題ないと感じました。
個人的には操作のしやすさは、リンクの多さなどから今日の治療薬が使用し易く感じました。
しかし大きな差ではないため、情報量・内容の好みで選ぶことがよいと思います。
冊子を購入することで電子版も付属してくるので、購入した際はぜひ利用してください。
購入してなくても、無料お試しもあるので試してみて下さい。
薬剤をすきま時間で調べることも重要ですが、新人さんには医療ニュースなどの情報収集も必須です。
情報収集についてはこちらの記事も参考にしてください。
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