
病院で働くには何が必要なんだろう…
自分の持ち味が何かわからないって人は多いですよね。
自己分析を行うことは、就職活動を行う際に大事です。
この記事では、病院薬剤師歴10年の自分が、マインドマップを用いた自己分析の方法と、病院薬剤師に向いている人の考えを実例を用いながら紹介します。
・病院に興味がある人
特に薬剤師は就職先がある程度決まっている事も多く、自己分析を軽視しがちです(自分もそうでした…)。
しかし、病院でも薬局でも企業でもそれぞれ特色があり、向き不向きはあります。
自己分析が不十分なため、就職してから自分の向き不向きに気づく人もいます。
しっかり自己分析をすることで、就職後の後悔を防ぎましょう。
マインドマイスターについてはこちらの記事を参考にしてください。
⇒ 【無料でお試し】マインドマップ作成ツール マインドマイスターの使い方
マインドマップとは?自分の頭を整理するためのツール

マインドマップとはある事柄に対する自分の考えや感想を関連付けながら記載できるツールです。
マインドマップは見た目でわかりやすいのが特徴で、自分の考えをまとめる時やロードマップの作成などに役立ちます。
※上記は就職活動のロードマップをマインドマップで作成 ⇒ 就職活動に最適 マインドマップを使ったロードマップの作成
・自分の頭を可視化できる
・考えを深堀りできる
思ったこと、考えたことが直感的に書ける
自己分析していると、考えがループしてまとまらなくなってしまいますよね?
マインドマップは思ったことを、直感的に書き込めます。
感じたこと、関連したことを書き足していくだけで作成できるので、とても簡単です。
自分の頭を可視化できる
書き足して作成したマップを見ることで頭の中が可視化できます。
考えるだけだと、まとまらないことも、見ることができると頭の中を整理しやすくなります。
また、関連付けながら書き込めるため、分類を分けながら整理することにも向いています。
考えを深堀りできる
書き込んだ内容を深堀りして考えることで、新たな発見ができます。
自己分析の目的は新たな自分の発見や確認です。
そのため、自分の考えに対して、なぜ?をぶつけて考えを深堀りすることで自己分析ができます。
この後の記事では、実際にマインドマップを用いた自己分析の方法を紹介します。

マインドマップ作成のアプリやサービスはいくつかありますが、まだ使用したことない人は、マインドマイスターを使ってみてください。
無料で使用できるお試し版があり、データがクラウド上で保存されるため、ブラウザからとスマホから両方使用でき使い勝手が良いです。
お試し版でも十分使えるのでおすすめです。
私自身も病院薬剤師の業務でよく使っています。
マインドマップを用いた自己分析の方法 自分を深堀り!
ここからは、マインドマップを用いた自己分析の方法を紹介します。
まず、マインドマップの中心に深堀りしたいことを書きます。

自己分析なので今回は自分を中心にします。
そこから自分に対して知りたいこと深堀りしていきます。
自己分析であれば、
- 好きなこと
- 嫌いなこと
- 性格
- 学生時代の経験
などが挙げられます。膨らませすぎると大変なので、まずは3つか4つくらいがよいです。

例えば私であれば、こんな感じです。

何でもよいので思ったことを簡潔に書いていくことがポイントです。
ここから更に、挙がったことを深堀りしていきます。
挙がったことから、なぜ?を深掘りすることで自分がわかってくる
次に行うことは、なぜ?の深堀りになります。
先ほど挙げたことから、なぜ好きなのか?なぜ嫌いなのか?などを考えてみましょう。

少しずつ自分が何を大事にしているかなど、自分の考え方に近づいてくると思います。
一つのことから複数の考えを挙げてもOKです。
さらにその結果から、どんな経験を得たか?どんな事を感じたか?など深掘りしていきます。

今回はここまでにしますが、まだまだ深堀りできるなら、できるところまで深堀りしてもOKです。

自分の特徴は、こだわりがある、相手の考えることを考える、自分に正直
とかかなぁ…
ではこの自己分析の結果からどのようなところが病院薬剤師に向いているかを考えてみます。
病院薬剤師に向いている人はどんな人?
病院薬剤師に向いている人は、私はこのようなことがある人だと考えています。
- 行動力
- 思考力
- コミュニケーション能力
これらの能力は病院薬剤師を行う上で必要です。
行動力は興味や関心が原動力
行動力とは体力も重要ですが、それよりも興味や関心が重要と考えます。
- わからない薬剤を調べる
- 病気の治療法について調べる
- 未経験の仕事に取り組む
- 新しい研究を行う
どれも病院では大事なことです。
これらの原動力は興味や関心になります。

私だとこだわりが強いところは病院向きかな?
思考力は薬剤や医療だけじゃなく人のことも考えること
考えることも大事ですが、病院では様々なことを考える必要があります。
- 病気や薬剤について
- 患者さんの副作用や服薬状況
- 仕事の優先順位
- 相手の思考
様々な考える力が必要になってきます。
病気や薬剤について考えることはもちろんですが、緊急の事案が起きた際には仕事の優先順位を考える必要があります。
また、医師や看護師さんとのコミュニケーションを円滑にするためには、相手の考えていることを理解する必要もあります。
服薬指導には患者さんの気持ちを考えることももちろん重要です。

私であれば、相手のことを考えるのが好きな点が向いてるのかな?
コミュニケーション能力は行動力と思考力の延長
コミュニケーション能力も大事です。
- 医師や看護師などの医療従事者
- 患者さんへの服薬指導
- 薬剤師同士の相性
- 疑義照会には交渉力や提案力
私の考えとしてはコミュニケーション能力は行動力と思考力の延長にあると思います。
相手への興味関心があるか?相手が何を考えているか?
相手のことを考えることが重要だと思います。
相手のことを知るには情報収集も重要です。そして、その原動力は興味や関心になります。

相手の考えることを考えることは、
病院でのコミュニケーションに向いてる?
薬剤師の重要な仕事である疑義照会はコミュニケーション能力がとても大事です。
医師や患者さんのことを考えて、提案する必要があります。
⇒ 【新人薬剤師必見】薬剤師に必要なコミュニケーション能力とは?
例えば疑義照会は薬剤師の職務ですが、上手な聞き方をしないと怒られることもあります。
⇒ 怒られない疑義照会のコツを病院薬剤師が解説
病院薬剤師に向いていない人は?
病院薬剤師より調剤薬局やドラッグストアが向いていると思う人はこんな人です。
- 患者さんとの時間を大切にしたい
- プライベートの時間が大事
- 体力が不安
病院薬剤師と患者さんの関わりは治療をして退院するまで
病院の目的は患者さんの治療になります。
退院するまでの短い治療期間で薬剤師が関わります。
調剤薬局ではかかりつけ薬剤師や在宅診療など慢性疾患でかかる患者さんが多くいます。
患者さんとの長期的な関わりの中で患者さんの治療を助けます。
どちらも大事な薬剤師の役割ですが、患者さんとの時間を大切にしたい人は調剤薬局の方が向いているかもしれません。
プライベートの時間をしっかり確保したい
病院薬剤師の仕事は調剤薬局に比べ残業も多く、休日も勉強会や学会参加で自己研鑽を行う必要があります。
プライベートでやりたいことがある場合、調剤薬局の方が自由になる時間は多いといえます。
また収入面でも病院薬剤師は生活できないほど収入が低い訳ではないですが、若いうちは調剤薬局の方が高く、自由になるお金は多いです。
⇒ 病院薬剤師の年収は低い!本当に生活は苦しい?
病院薬剤師は夜勤や残業があり体力が資本
病院薬剤師は夜勤や残業があり、体力も大事になります。
調剤室から病棟を行ったり来たり、患者さんの服薬指導、医師とのカンファレンスなどやることが盛りだくさんです。
また学会発表や勉強会の資料作りは時間外に自己研鑽として行う必要があり、慣れるまでは体力が必要です。
とはいえ夜勤などは慣れてくるとメリットもあります。
夜勤のスケジュールについてはこちらの記事も参考にしてください。
⇒ 病院薬剤師の夜勤ってつらい?夜勤のメリットを紹介!
病院薬剤師で役に立つスキルは?タイピング、図解作成、プレゼン能力
病院薬剤師に役に立つスキルも紹介します。
病院薬剤師は薬剤師の知識以外にも活かせる能力があるので、次のようなスキルがある人は病院薬剤師に向いていると言えるかもしれません。
- タイピング
- 図解作成
- プレゼン能力
タイピングが早い
薬剤師の仕事で効率の差が出てくるのは薬歴を書くときです。薬歴のために多く残業をする人もいます。
タイピングが早いだけで、効率良く薬歴を書けるため、大事なスキルです。
図解作成が得意
病院では他職種へ向けて薬剤の資料を作成することがあります。
- オピオイドの換算表
- 経腸栄養剤の違い
- DOAC一覧 などなど
わかりやすい図解が作れると理解が深まり、医療安全に繋がります。
また、薬理作用を図解にできると理解が深まります。
プレゼン能力
学会発表や講演会など人前で話す機会もあります。
そんな時はプレゼン能力が必要です。
わかりやすく説明することや人前で緊張しないことなどが挙げられます。
まとめ
自己分析してみてどうだったでしょうか?
自分の知らない一面などが発見できたならよかったと思います。
自己分析は就職活動において、履歴書や面接時の自己PRなど様々な場面で必要です。
また、自分に合った仕事を探すためにも有効になります。
自己分析の結果、病院薬剤師に向いているか自信がなくなった人も、気にする必要はありません。
行動力や思考力は後からでも身につく能力であり、コミュニケーション能力も行動力、思考力に伴って変化していきます。
また、長所や短所は表裏一体であり、自分のことを知ることで活かす方法は見つかります。
病院薬剤師になりたい人は、自己分析の結果を今後の就職活動に活かしてください。
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