病院の夜勤や当直ってつらいのかな…
夜勤はいつも緊張する…
調剤薬局と違う病院薬剤師の特徴として夜勤や当直があります。
夜勤がつらいとか不安って声をよく聞きます。
この記事では病院薬剤師歴10年の自分が病院の夜勤の仕事内容や夜勤のメリットを紹介します。
・夜勤のメリットを知りたい
・夜勤のコツを知りたい
夜勤って一人で不安なイメージがありますよね。
私も夜勤をしてみるまでは不安でした。
でも夜勤は慣れてくると自由な時間が増えるメリットもあります。
夜勤や当直が不安な方は参考にしてください。
病院薬剤師の夜勤や当直って何をする?
急性期の病院では救急患者の受け入れや入院患者の急変時対応のため、薬局内に24時間薬剤師を配置しています。
夜勤や当直はそのような夜間に働く勤務形態のことを指します。
- 夜勤は夕方から翌朝までの勤務
- 当直は日勤業務から夜間過ごして翌朝までの24時間
になります。
病院の規模ややり方によって一人体制や二人体制、三交代制などあります。
夜勤の仕事内容を紹介
当直中の仕事内容は病院によって違いますが私の病院では次のような仕事があります。
- 翌日の仕事準備
- 薬局内の整備
- 調剤・監査
- 緊急薬の対応
- 日中の処方忘れ
- 自分の仕事
夜間の仕事内容は、翌日の準備のようなルーチンと、緊急薬剤の調剤監査や急配など緊急の仕事があります。
当直や夜勤での仕事量は緊急の仕事量によって変わります。
そのため緊急対応が多い日は仮眠が取れないときもあります。
夜勤のスケジュールはこんな感じ
私の病院は夜勤があるので夜勤のスケジュールを紹介します。
私の病院は調剤と注射など含め夜勤一人体制の病院です。
- ~16:00夜勤入りの朝~夕まで
フリーな時間
- 16:00夜勤開始
夜までは当日・翌日の残りや追加処方
- 22:00落ち着いてきたら休憩
緊急対応次第で休憩時間は変動
- 0:00薬局内の環境整理
電子カルテの更新や薬局内の清掃
- 1:00自由時間
処方がなければ仮眠
- 5:00当日業務の準備
準備しながら朝飯
- 9:00夜勤終了
引き継ぎを済ませて業務終了
夜勤明けはフリー
夜勤の日の日中はフリーで夕方から出勤です。
16時から22時くらいまでは当日翌日の追加処方を捌いて行きます。
22時くらいで少し落ち着いた頃に夕飯。空いていれば休憩します。
0時を過ぎたらカルテや薬局内システムの日時更新や調剤室掃除など環境整理をします。
仕事が落ち着いていれば1時から5時くらいまでは仮眠の時間です。
5時からは当日業務の準備をやりながら、朝ごはんを食べます。
8時半から業務開始で9時までに引き継ぎをして夜勤終了。
夜勤明けはフリーになります。
緊急の処方などはその都度調剤。緊急対応が多いと休む時間が取れないこともあります。
私の病院では寝れないほど忙しいのは年に数回程度です。
逆に平和な日もあり、平均すると仮眠できる時間は4時間程度です。
夜勤はデメリットだけ?夜勤のメリットを紹介!
病院薬剤師は夜勤があるから嫌だって声はよく聞きます。
夜勤のデメリットには
- 生活が不規則
- 一人での調剤が不安
- 責任の割に手当が少ない
などが挙げられます。
しかし、デメリットは逆にメリットの部分もあります。
生活が不規則 ⇒ 前後の日中が自由
一人で不安 ⇒ 自分のペースで仕事
手当が少ない ⇒ 病院では貴重な収入源
夜勤は生活が不規則になりがちですが、一回の夜勤で前後の日中がフリーになるのはお得です。
夜勤明けの休みから休日をつなげれば小旅行もできます。
一人での調剤は確かに不安ですが、誰かに指示されて業務をしない分、慣れれば気が楽になります。
日中は常に急かされて仕事をしますが、自分のペースで確認しながら仕事ができます。
責任の割に手当が少ないことは私も感じます。
とはいえ病院薬剤師の貴重な収入源であり手当が貰えることは日勤で働くよりお得に感じます。
私も最初の頃は夜勤が嫌でしたが、慣れてくるとむしろ夜勤に入りたくなりました。
緊急時の対応や処方が多く忙しいときはありますが、一人自分のペースで仕事ができることはとても楽です。
また、平日の日中を自由に過ごす時間も増えるので、夜勤が好きな人は割と多い印象です。
夜勤の向き不向きは病院の形態にもよるので、自分に合った病院を探しましょう。
夜勤をするときのコツ 事前準備で落ち着いた夜勤を
夜勤のコツは緊急対応をいかにスムーズに行うかになります。
事前に緊急で払出しが必要な薬剤、急配の対応を確認しておくことが大事です。
- 緊急対応の薬剤の払い出し方
- 急配対応のやり方
- わからない薬剤の調べ方
- 困ったときの連絡先
夜勤中は一人であるため、ある程度一人で対応できることが求められます。
とはいえ、全ての薬剤を覚える事は無理なので、その都度調べる必要があります。
わからない薬剤の調べ方をスムーズにできると夜勤は楽になります。
これは普段から薬剤を調べる習慣が大事になります。
⇒ 【アプリ・電子版】治療薬マニュアル・今日の治療薬の比較を病院薬剤師がやってみた
また、どうしても自分で対応できないときの連絡先も重要です。
同期、先輩、部門長、卸会社、システムの管理会社など、連絡する可能性があるところは確認しておきます。
事前準備をしっかりしておくと安心でき、落ち着いた夜勤ができます。
まとめ
病院薬剤師の夜勤や当直は救急病院の機能を保つための重要な仕事です。
緊急対応がおきた際の調剤や薬局の整備が業務になります。
夜勤の業務量は緊急の仕事量に左右されるため、当たり外れがあります。
夜勤にはデメリットもありますが自由な時間が増えるメリットもあります。
最初やる前までは不安ですが、やってみると意外となんとかなります。
夜勤や当直が不安で病院薬剤師をやらないのはもったいないと思います。
当サイトでは病院薬剤師になりたい人を応援しています。
病院薬剤師の仕事に興味がある人はこちらの記事も参考にしてください。
コメント