調剤薬局がつまらない　新人薬剤師さんの悩みを病院薬剤師が考える！

がんばって国家試験に合格したのに勉強したことが活かされない。

このままで大丈夫だろうか…

同じ処方ばっかでつまらない…

もっと病気について勉強したいな…

こんな悩みを抱えた薬局の新人さんは多いのではないでしょうか？

この記事では調剤薬局であるあるの新人さんの悩みと解決策を病院薬剤師歴10年の私が考えてみます。

結論として、調剤薬局の新人薬剤師さんの多くは、

• 自分が勉強してきたことが活かせない
• 成長が実感できない
• 思ったような仕事ができない

このような思いを抱えています。

その悩みの解決方法は、やりがいを見つけることになります。

やりがいは、

に分けられます。

やりがいの無い仕事を続けることは苦痛になります。

調剤薬局で仕事を続けるには、やりがいを見つけられるかが重要になります。

やりがいが見つからない人は参考にしてください。

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2021.11.24

調剤薬局の仕事がつまらない理由は？新人薬剤師さんの悩みあるある

難しい国家試験を合格してきたのに、実際働いてみると薬剤師って何だろうと悩む時があります。

調剤薬局の新人さんによくある悩みとしてはこんなことがあります。

単調な仕事でつまらない

日々、同じ処方の繰り返し、職場で会う人もいつも同じ。

同じ処方の調剤や指導を繰り返していると、悩みを考える時間が増えてきます。

薬剤師の仕事は、考えなければ単純作業になってしまいます。
単純作業を続けると薬剤師としてのやりがいを感じなくなってしまいます。

薬剤師としての成長が実感できない

職場の雰囲気はいいんだけど、同じ処方ぱかりで勉強にならない。

でも何を勉強したらいいかわからないし、先輩薬剤師に教えてもらうこともできない。
このような悩みもよく聞きます。

薬剤師は日々勉強とよくいわれますが、自分が勉強できていないと不安になります。

また、調剤薬局では勉強しても業務で活かされないこともあり、成長が実感できないことがあります。

病気についてもっと勉強したい

日々業務をしていると様々な疑問がでてきます。

勉強すればするほど、病気について、より詳しく知りたくなってきます。

病気の勉強は自分でもできますが、調剤薬局は情報量が少ないです。
また、勉強した知識を活かす場がないこともよくあります。

調剤薬局では医師に直接確認できないため勉強したことの答え合わせができないことも多いです。

その結果、最初は勉強していたのに、徐々にやる気をなくす人もいます。

忙しくて患者さんへ服薬指導する時間がない

患者さん一人ひとりとお話したくて調剤薬局を選ぶ人もいます。

しかし忙しい職場だと、一人一人と話す時間は取れません。

大手の調剤薬局では、いかに効率よく患者さんをさばけるかなどが大事になります。

このような職場では患者さんを大事にしたい人にとっては、なぜ調剤薬局で働くのかを考えてしまいます。

薬歴に追われて考える暇がない

薬歴を入力することは、薬剤師には必須の仕事になります。

しかし、慣れないうちは薬歴を入力するだけであっという間に時間が過ぎてしまいます。

薬歴を書く時間を捻出するために、服薬指導の時間を削ったりすることもあります。
また、最近は在宅医療も増えており調剤薬局の薬剤師の負担は大きくなっています。

調剤薬局は事務仕事も多く、本来やりたかった薬剤師の仕事ができないこともあります。
⇒　在宅やりたくない薬剤師はどうしたらいい？対処法は？

薬剤師の仕事の悩みの対処法　自分で解決できる？環境で解決？

つまらないということは、やりがいが見出だせないといえます。

調剤薬局でやりがいを見つけるためには、

上記の様な方法が挙げられます。

目標設定をすることで見つかるやりがい

目標設定をすることで次のような悩みは解決します。

• 単調な仕事に飽きている
• 成長の実感がわかない

これらの場合、日々の仕事に目標を立てることで解決することもあります。

新人薬剤師さんにおすすめの目標例

• 業務の効率化
• 資格取得

業務の効率化を目標とすることで、単純な仕事にやりがいがでてくる場合があります。

私も新人の頃、早く薬歴を書くためにタイピングの練習をしました。

業務効率がよくなると、服薬指導や勉強時間など、自分のやりたい仕事に時間を使えるようになるため、仕事が楽しくなります。

また、資格取得を目指すことで、自身の成果達成が目に見える形でわかります。
形になることでモチベーションにつながります。

新人薬剤師さんが目標を立てるメリットについてはこちらの記事も参考にしてください。

⇒　新人薬剤師の目標例

新人の頃はしんどいことが多いですが、続ける内に楽しくなるのも薬剤師だと思います。

薬局を変えることで見つかるやりがい

自分一人の力では解決できない悩みも多くあります。

そのような場合は、働く薬局を変える事も選択肢に挙がります。

今の薬局から変更する場合は上記のような点を考えながら異動の希望や転職活動を行うとよいです。

注意として安易に転職エージェントを利用すると、転職に失敗する場合もあります。
転職を考える際はエージェントの利用方法に注意しましょう。

⇒　現役の病院薬剤師が転職エージェントを使わない方がいい場合を解説

薬局で解決できなくても、病院なら解決する悩みかも…

薬局を変えても調剤薬局である限り、常にこのような悩みに向き合う必要があります。

もしこのような悩みを抱えていた場合、調剤薬局より病院薬剤師が向いているかもしれません。

⇒　もしかしたら病院薬剤師が向いてるかも？調剤薬局の悩みあるある5選

病院薬剤師のやりがいを紹介

自分は病院薬剤師にやりがいを感じるので、

今も病院を続けています！

病院薬剤師には次のようなやりがいがあります。

病院は治療の最前線であり、知識を常にアップデートするため、最新のガイドラインや新薬の勉強などは必須になります。
大変な仕事ではありますが、単調になりにくく新しいことを勉強したい人にはやりがいになります。

また、薬剤師の意見が治療へ反映されることも多く、治療へ貢献できた時の達成感は他には変えられません。

また、病院内では様々なスタッフがいるため調剤薬局の閉鎖的な空間が苦手な人には向いています。
他職種連携で一番嬉しい時はやはり、患者さんの治療がうまくいった時です。
医師や看護師などのスタッフから感謝されると、とてもやりがいを感じます。

⇒　病院薬剤師の魅力・やりがいを現役病院薬剤師が紹介

新人薬剤師が転職する時の注意

新人さんの転職はしたほうがいい場合と注意した方がいい場合があります。

転職したほうがいい場合

• 職場環境がブラック
• 他業種への転職

サービス残業や過剰労働など職場環境がブラックな場合は身体を壊す前に転職しましょう。
自分では気づかないこともあるため、知り合いや友人に相談するとよいです。
相談しにくいときは転職屋さんへの相談でも大丈夫です。

調剤薬局から病院など他業種へ転職する場合も早いほうがいいです。
他業種の場合、前職の経験はほとんど加味されないため、転職してから早く経験を積むほうがプラスになります。

転職に注意したほうがいい場合

• 人間関係への不満
• 同業種への転職

新人さんが、人間関係への不満からの転職や同業種転職する場合、同様の理由ですぐにやめてしまうのではと転職先から思われてしまいます。

同業種へ転職の場合、今の職場で経験を積んである程度のことができるようになってからのほうが転職はスムーズになります。

病院薬剤師への転職におすすめの転職エージェントはこちら
⇒　病院薬剤師になりたい！病院転職のエージェントの選び方を解説！

まとめ

調剤薬局の悩みの多くは、

このような思いを持っている薬剤師さんにあります。

悩みを解決するにはやりがいを見つけることが重要です。

調剤薬局でやりがいを見つける方法としては、

が挙げられます。

病院薬剤師の場合、調剤経験ではなく、病院薬剤師経験が重要視されます。

１年目の新人さんと10年目の調剤薬局薬剤師さんは病院未経験という点は一緒になります。
そのため病院転職を目指した場合、１年目の薬剤師さんの方が希望の職場で働ける可能性は高いといえます。

当サイトでは病院薬剤師になりたい人向けの情報を発信しています。
病院薬剤師の大変なところ、やりがいなど紹介しています。

⇒　病院薬剤師の年収は低い！本当に生活は苦しい？

薬局での働き方に悩んでいる人、病院について興味をもった人は、是非病院で働く事も検討してみてください。

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