病院薬剤師歴10年の薬剤師が考える 病院への就職活動の始め方

病院就活

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病院で働きたいけど何をすればいいんだろう?

病院で働きたいけど、最初はどのように就活を始めればいいかわからないですよね?

この記事は、病院薬剤師歴10年の自分が、病院就職を始めるに当たっての流れについてまとめてみました。

次のような人向けの内容になっています。

  • 病院就職を考えている薬学生
  • 病院へ転職を考えている人

この記事の内容
・病院就活の流れ
・業界研究や仕事内容の情報収集
 ⇒目的は自分のなりたい薬剤師像探し
・病院探し
・採用試験

実際に病院に10年勤務している薬剤師の意見なので、薬学生だけでなく、病院への転職を考えている方も参考にしてください。

就職活動を行う際にはロードマップ作成もおすすめです。こちらの記事も参考にしてください。

後悔しない病院就活のための3ステップ

後悔しない病院就活のための3ステップ
  • Step.1
    薬剤師の業界研究・病院薬剤師についての情報収集

    【ここが需要!!】
    集めた情報から自己分析・志望動機を考える
    ⇒ 自分がなりたい薬剤師像について深堀り

  • Step.2
    自分のなりたい薬剤師像に近づける病院を探す
  • Step.3
    就職試験対策

一番大事なことはStep.1の情報収集・業界研究を行い、自分のなりたい薬剤師像についてに考えることになります。

基本的には上から順に考えると整理し易いですが、時期によっては同時進行で考える必要があります。

そのため、自分の現在地を考え、就活に必要な行動は何かを考える必要があります。

病院就職の流れ

上記はマインドマイスターで作成
【無料でお試し】マインドマップ作成ツール マインドマイスターの使い方

Step.1 薬剤師の業界研究や仕事内容の情報収集 ⇒ 自分のなりたい薬剤師像は?

病院薬剤師への就職活動は、まず志望動機を考え、自分のなりたい薬剤師像を考える事になります。

そのためには次のような情報が大事になります。

なりたい薬剤師像探しに役立つ情報
・薬剤師の業界研究
・病院薬剤師の仕事内容
・病院薬剤師の魅力

これらの情報を調べずに就活を始めた場合、就職できても仕事の内容と自分の思っているイメージがかけ離れていて、つらい思いをしたり、すぐに転職をすることになってしまいます。

就活する際にここが一番大事になります。

薬剤師の業界研究は就活の要

薬剤師の業界研究では、病院薬剤師が社会でどのような働きかを考えます。

また、同時に調剤薬局やMRなど、別の職種についても調べ、比較することをおすすめします。

💡 多職種との違いを考えることが大事

💡 働く目的の違いについて考えてみる

おすすめの調べ方は、

のような就職サイトが内容を網羅しているの便利です。

詳細はこちらの記事も参考にしてください。

⇒ 病院薬剤師が考える病院就職【志望動機の考え方】

病院薬剤師の仕事は地味な内容も多い事を知っておこう

病院薬剤師の仕事内容については

  • 病院実習の内容
  • 就職サイトの情報

を参考にするとよいです。

また、当サイトのように病院薬剤師の仕事内容について紹介している記事も参考になります。

⇒ 病院薬剤師歴10年の薬剤師が仕事内容を紹介

病院の規模や特色によって、病院の業務内容は大きく異なってきます。

いくつか参考にしてみて、どのような働き方があるのかを調べる事が大事です。

また、病院薬剤師はかなり地味な仕事や雑務も多く、思っていた仕事と違っていたと感じる人います。

就職前に調べておくことで、就職してからの理想と現実との違いに悩むことを減らせます。

⇒  病院薬剤師を目指す前に注意すること 病院で挫折しないために

病院薬剤師の魅力ややりがいは何か?

病院薬剤師の魅力は、

  • 薬剤や病気の勉強
  • チーム医療への参加
  • 治療方針決定への関わり

などが挙げられます。

病院薬剤師の魅力を考えることで、自分がなりたい薬剤師像も見えてきます。

魅力ややりがいは働いてからのモチベーションになります。

病院薬剤師の魅力については、こちらの記事を参考にしてください。

⇒ 病院薬剤師の魅力・やりがいを現役病院薬剤師が紹介

自己分析で病院に向いているかどうか考える

病院の情報収集や薬剤師業界を考えることで、自分がどのような薬剤師になりたいかが見えてきたでしょうか?

病院以外で働くことがもしかしたら向いている人もいるかもしれません。

⇒ 病院薬剤師に向いている人はどんな人?マインドマップを用いた自己分析のやり方を解説 

ここでは病院で働くメリット・デメリットを考えてみました。

病院のメリット病院のデメリット
・医療全体の流れを知ることができる
・様々な種類の薬剤の勉強ができる
・チーム医療の一員として働ける
・残業時間が長い
・年収が低い
・責任が重い

病院に向いている人の特徴として、

  • 医療全体や病態に対する興味
  • 様々な薬剤について知りたい
  • 他職種との連携に興味がある

などが挙げられます。

これらのことを勉強する時間を自己研鑽としてとらえるだけのやりがいがあるかが大事になります。

逆に向いていない人として、

  • プライベートの時間を大事にしたい
  • 高年収を目指したい
  • 責任のある業務に就くことに抵抗がある

このような特徴が挙げられます。

病院薬剤師に成りたい人の特徴としてやりがいを求めてくる人が多いと思います。
そのような人が多いと、時間外の勉強会や学会参加が断りにくくなり、プライベートを優先することが難しいこともあります。

 

年収の面では調剤薬局やドラッグストアに比べ低い傾向にあります。
病院でも長く勤めていれば昇級はしていくのですが、新卒での高収入を目指した場合は不向きといえます。
参考:薬キャリ1stより平均年収”にだまされるな!正しい年収の考え方

 

病院での仕事は重症患者さんを相手にすることもあり、大きな責任を伴うこともあります。
患者さんだけでなく、医師や看護師などのスタッフに対しても責任ある仕事をしなければなりません。
そのため、やりがいにも繋がりますが、プレッシャーに感じてしまうこともあります。

このようなデメリットを理解したうえで病院へ就職したいと思える人は、次のステップの病院探しに進みましょう。

また、デメリットは病院の選び方によって防げることもあります。

迷っている方も、自分に合った病院を探す事をおすすめします。

Step.2 自分のなりたい薬剤師に近づける病院の探し方

病院薬剤師の魅力や仕事内容を理解して、病院薬剤師になりたいと思ったら、いよいよ病院探しを始めましょう。

病院を探す際には次のような事を行うとよいです。

  • 自分のニーズに合った病院を考える
  • 病院見学に行く
  • 病院の募集探し

自分のニーズに合った病院を考える

病院の機能は様々あり、自分のなりたい薬剤師像に合った病院を探す必要があります。

ここでのミスマッチが生じてしまいますと、病院薬剤師にやりがいを感じなくなってしまいます。

まず病院を探す際には、自分がどちらに当てはまるのかを考えてみましょう。

  • 明確な自分のやりたい事がある
  • まだなりたい薬剤師像が見つからない

それぞれにおいて考えることを解説します。

明確なやりたい事がある

明確にやりたい事がある人にとっては、自分のやりたいことが実現可能な病院を探すことが重要になります。

病院の機能にはがん治療に特化した病院や小児の治療に特化した病院、周産期に特化した病院など様々な特色があります。

自分のやりたいことがそこでしかできない場合は、迷わずその病院の募集情報を集め、病院見学に行きましょう。

資格を取得したい場合も、病院選びは重要になります。

資格の種類の中には、学会発表や研修が必要な場合もあります。

就職先が学会発表を行っている方が、学会発表は行いやすい環境であるといえます。

また研修が必要な場合は、研修期間中は通常業務を空けることになるため、就職先の協力が必要になります。

自分がどんなに努力をしても、就職先が研修を許可しない場合は、取得することはできません。

そのため、どうしても取得したい認定や専門に研修が必要な場合は、研修施設として登録されている病院へ就職する事をおすすめします。

研修施設に就職した場合、通常業務を研修期間とできる場合があり、取得できる可能性が高くなるといえます。

目標が定まっている場合はこのように病院を探すこともよいと思います。

⇒ おすすめの認定薬剤師は何?病院薬剤師が認定取得までの流れを解説

まだなりたい薬剤師像がみつからない場合

自分もそうでしたが、病院には就職したいけど、なりたい薬剤師像が明確にならない人も多いと思います。そのような場合は病院の規模で考えるとよいと思います。

大規模であれば在籍する薬剤師の人数も多く、病院が認定や専門の機関となっていれば資格が取りやすい場合もあります。反面、業務は細分化されており特定の業務にしか従事できない場合もあります。

中規模の病院であれば皆で分担して業務を行っている場合も多く、全般的に業務を行える様にしているところも多くあります。
ジェネラリストを目指す場合は中規模の方が向いている場合もあります。

病院毎の違いによって働き方も変わってくるため、自分のやりがいと思える業務ができる病院を探してみましょう。また可能な限り病院見学にも行き、雰囲気を感じる事もよいと思います。

病院の探し方についてはこちらの記事も参考にしてください。

⇒ 病院の探し方

病院見学への参加

興味を持った病院が見つかったら、積極的に病院見学を行ってください。

病院見学を行うことで、次のようなことがわかります。

  • 病院の強み
  • 業務内用
  • 職場の雰囲気
  • 認定資格・学会参加の頻度
  • 教育・研修制度

どの内容も就職する上で大事な内容になります。

より詳細な情報を収集できるかが、就職を成功させる上で大事になります。

可能な限り病院見学には行くようにしましょう。

⇒ 病院見学の際に必ず聞くべき 5つのこと

病院薬剤師の募集の探し方

病院の求人情報の探し方には下記の様な方法があります。

  • 大学教授からの推薦
  • 病院のホームぺージからの募集
  • 就職サイト

新卒の方・転職の方共に、おすすめの方法は、ホームページからと就職サイトからの情報収集になります。

就職の情報については多くの情報がある方が有利となるため活用できるものは活用しましょう。

薬剤師の病院就職 募集の探し方の記事も参考にしてください。

Step.3 就職試験対策

病院での採用試験では小論文や面接を重視している病院が多くあります。

試験として国家試験の様な試験を行う病院もありますが、重視することは小論文や面接です。

知識は国家試験を合格していれば一定以上あると考えられます。

そのため、小論文や面接で確認したいことは次のようなことになります。

  • 考える力
  • 行動力
  • 伝える力

どれも共通していることは事前の情報収集が大事な事です。

病院のことや薬剤師業界の情報を集める行動力、集めた情報から考える力、それを伝える力など病院薬剤師に必要な素養を見ています。

事前の情報収集は誰にでもできることです。

働きたい病院が見つかった際は後悔しない為にもしっかり準備をしましょう。

病院薬剤師の就職試験 小論文の書き方

病院薬剤師の就職試験における面接のポイント

こちらの記事も参考にしてください。

最後に

無事に病院薬剤師になれたとしても、業務が忙しく、イメージしていた仕事と違い、やりがいを見失う場合もあるかと思います。

自分は10年病院薬剤師を続けてこれていますが、最初の頃はやはり大変でした。今思い返すと、仕事と自分の時間のバランスがうまくとれず、業務も雑務に近いないようも多くあり、最初の1、2年が一番大変だった様に思います。

その最初の壁を越えると病院内でできることも増え、やりがいも感じながら働きやすくなった様に感じます。自分は様々な部署や病棟に配置換えされていたのですが、そこで経験できたことから、病院薬剤師にはまずジェネラリストを目指すことがよいと思っています。

身体を壊しては元も子もないですが、最初は壁にぶつかっても、いずれ働きやすくなる時がくるので、その頃からが病院薬剤師のやりがいを感じれる時だと思っています。これから病院に就職しようとしている人もやりがいをもって働けると嬉しいと思います。

無事に病院に就職が決まった方はこちらの記事も参考にしてください。

⇒ 病院薬剤師に必要な道具や知識は何?就職前に準備することを解説

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